大衆映画食堂

昭和の日本映画に登場する食べ物たちの記録

『日本一の色男』セロリスティックとビール

日本一の色男 [DVD]
日本一の色男

訪問販売を行う化粧品会社・ローズ化粧品のセールスマンになった植木等は手八丁口八丁で次々驚異的なセールスを記録。政治家や芸者、チャームスクールの経営者や大会社社長の愛人などの裕福な女性を次々虜にしつつ、彼女らのパトロンとのもめ事もうまいこと丸め込んでゆく。

パカーンと当たったライトと夜道で歌い踊る植木等がやたら溌剌としている日本一のなんとかかんとかシリーズの一作。話に中身がなくても問題なし。女優陣の青をメインとしたオシャレな服装も印象に残る。

┃ セロリスティックとビール

ローズ化粧品は訪問販売を主とする会社のため、植木等は呼ばれればお客さまのお宅へ化粧品を届けに上がる。その際、芸妓・草笛光子が接待用に出してくれるのがセロリスティックビール。勤務中には飲めないという植木等草笛光子はあなたのようなお仕事は会社に帰らなくてもいいんでしょとビールを勧めるが、草笛が席を立ったスキに「昼間っからこんなもん飲んでちゃ商売あがったりだよ」と庭にビールを捨ててしまう植木なのであった。ああもったいない。