大衆映画食堂

昭和の日本映画に登場する食べ物たちの記録

『日本一のゴマすり男』ブランデーコーク、社食のチャーハン

日本一のゴマすり男 [DVD]
日本一のゴマすり男

中等(なか・ひとし=植木等)は外車ディーラーの後藤又自動車の内定を取ったことを父母に報告。父(中村是好)は自分が会社員時代に万年係長で出世ができなかったことから、息子にはゴマをすってすりまくって出世を目指せと言い聞かせた。等は自分の実力で入社できたと思い込んでいたが、社長(新藤英太郎)から、社長と等の父は後藤又グループの同期であり、父が社長に泣きついてなんとか入社させてもらっただけだと聞かされる。これにより等は心機一転、ゴマをすってすりまくって出世を目指すことを決意した。

サラリーマン喜劇、ミュージカル仕立て。車や小型機といったカッコいい乗り物が登場、その走行シーンや飛行シーンもふんだんに使われており、満足。今回の夜道ソングは「人生劇場」、セールスレディ・浜美枝にフラれた植木等は「♪あ〜んな女に未練〜はないが〜♪な〜ぜ〜か涙が流れてならぬ〜♪」と歌いながら下宿へ帰るのであった。

┃ ブランデーコーク

春山部長(有島一郎)行きつけの店「DELUX BAR AKIMURA」での植木等の注文方法は「あんたの飲みたいものと同じものでいいですよ」。部長お気に入りのテルミ嬢(久保菜穂子)に取り入る作戦である。テルミは「こちら本当に神経使ってらっしゃるわね」とブランデーコークを2杯注文するのであった。

┃ 社食のチャーハン

日系三世のジョージ箱田(藤田まこと)という青年がアメリカから日本への単独飛行に成功したというテレビニュースが流れている。それを観ながら植木等が社食でパクついているのがチャーハン。皿の中身がはっきり映らないのでよくわからないが、スプーンで食べていて、ごはんにあまり色がついておらず、皿におかずが乗っている気配がないことから、チャーハンではないかと推測。